コモンマーモセットの脳室下帯及びrostral migratory streamの構造
Sawamoto K*, Hirota Y*, Alfaro-Cervello C*, Soriano-Navarro M*, He X, Hayakawa-Yano Y, Yamada M, Hikishima K, Tabata H, Iwanami A, Nakajima K, Toyama Y, Itoh T, Alvarez-Buylla A, Garcia-Verdugo JM, Okano H. (*equal contribution)
Cellular composition and organization of the subventricular zone and rostral migratory stream in the adult and neonatal common marmoset brain.
J Comp Neurol 519:690-713 (2011).
霊長類であるコモンマーモセットの脳室下帯を電子顕微鏡と光学顕微鏡で解析したものです。当時脳室下帯の構造は、マウスで良く解析されていましたが、霊長類では十分に研究されておりませんでした。マーモセットの脳室下帯は、マウスとヒトに共通した特徴を示すことがわかりました。
これは、2003年にUCSFから帰国後、慶應義塾大学医学部生理学教室(岡野栄之教授)で始めた研究で、電顕による解析はバレンシア大学のGarcia-Verdugo教授(co-corresponding author)のグループによって行われました。論文作成に時間がかかりましたが、名古屋市立大学へ異動してから廣田ゆきさん(当時助教)にご協力いただき、共筆頭著者4名の論文として発表しました。私が筆頭著者として発表する最後の原著論文になりそうです。(澤本和延)