ゼブラフィッシュの脳室下帯の構造
Ogino T, Sawada M, Takase H, Nakai C, Herranz-Pérez V, Cebrián-Silla A, Kaneko N, Manuel García-Verdugo J, Sawamoto K.
Characterization of multiciliated ependymal cells that emerge in the neurogenic niche of the aged zebrafish brain.
J Comp Neurol 524: 2982-2992 (2016)
マウスを含む哺乳類では、発生期において、一時繊毛を持つ放射状グリアが脳室壁を覆っています。放射状グリアは、出生後にアストロサイト様神経幹細胞と多繊毛を持つ上衣細胞に分化します。一方、ゼブラフィッシュにおいては、成体の脳にも放射状グリアが存在しており、高いニューロン産生能が維持されています。この論文では、ゼブラフィッシュにおいて、老化に伴って、多繊毛を持つ上衣細胞が出現することを明らかにしました。このことは、放射状グリアから上衣細胞への分化という現象が、ゼブラフィッシュにおいては時期を遅らせて生じることを示唆します。
この論文は、私が修士課程2年のときに出版されたものです。実験から論文作成まで、様々な人たちの協力によってアクセプトまでたどり着きました。論文をまったく書いたことがなく、はじめて経験したことが多かったので、とても勉強になりました。最初に書いた論文ということもあり、非常に思い出深いものになっています。引き続き新たなテーマにも精力的に取り組むつもりです。(荻野崇)
2016
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