名古屋市立大学脳神経科学研究所

SAWAMOTO LAB 澤本研究室 - 名古屋市立大学医学研究科脳神経科学研究所 神経発達・再生医学分野

SAWAMOTO LAB 澤本研究室 - 名古屋市立大学医学研究科脳神経科学研究所 神経発達・再生医学分野

新生ニューロンの生存におけるアセチルコリンの役割

Role of the cholinergic system in regulating survival of newborn neurons in the adult mouse dentate gyrus and olfactory bulb.

Genes Cells 11:1145-1159 (2006).

 成体内でも持続的に産生されている幼若なニューロンは、海馬・嗅球で成熟する過程で半数以上が淘汰され、一部の細胞のみが成熟ニューロンとして神経回路に編入されます。よって、神経幹細胞・前駆細胞の増殖だけでなく、新生ニューロンの生存の制御もニューロン新生の活性を変化させる重要なファクターです。

 アルツハイマー病モデル動物や患者脳では、ニューロン新生に様々な異常が現れます。アルツハイマー病の治療薬として用いられているアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬(donepezil)は、アセチルコリンの分解を阻害してコリン作動性の神経伝達を増強するとともに、ニ

ューロンを保護する作用がありますが、ニューロン新生への作用は知られていませんでした。この研究では、成体マウスの海馬歯状回や嗅球に存在する新生ニューロンが、複数のサブ

タイプのアセチルコリン受容体を発現していること、また、AChE阻害薬を長期投与すると、歯状回や脳室下帯における神経幹細胞・前駆細胞の増殖には変化を与えずに、新生ニューロンの生存を促進することにより新生ニューロンを増加させていることを見いだしました。

 山梨大学で精神神経科の臨床医をしていた私は、岡野研という日本最大規模の基礎研究室でのカルチャーショックは大きく、完全に落ちこぼれ院生でした。それでも、配属された「澤本グループ」で、先生や先輩方・仲間たちに助けて頂き、グループの恒例行事になったばかりだった“アクセプト記念鏡開き”をすることができました。この満面の笑み・・・岡野研で過ごした大学院生時代は、とても楽しかった思い出とともに、今も私を支えてくれています。(金子奈穂子)

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澤本研究室

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Department of Developmental and Regenerative Neurobiology
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