新生児脳の白質傷害に対する再生医療に関する研究成果の発表について

名古屋市立大学によるプレスリリース

本学医学研究科の澤本和延教授(再生医学)と加古英介助教(麻酔・危機管理医学)らの研究グループは、新生児脳の白質傷害モデルマウスを使った実験により、オリゴデンドロサイトという脳の細胞の再生を促進することに成功しました。この成果は、米国の科学雑誌ステムセルズに掲載されます(米国東部時間8月13日)。

新生児期の脳では、血流や酸素供給が不足すると、神経の繊維が集まっている白質と呼ばれる部分が傷害を受けて、小児麻痺や痙攣などを引き起こすことが知られています。現在、この病気が起こったあとに有効な治療法は知られていません。今回の研究では、特殊なマウスを用いて、白質が傷害を受けた時のオリゴデンドロサイトという細胞の再生のしくみを明らかにしました。さらに、アシアロエリスロポエチンというたんぱく質を投与することで、脳内に存在する幹細胞からつくられる新しいオリゴデンドロサイトの成熟・再生を促進し、歩行機能を改善させることに成功しました。

この方法は、脳室周囲白質軟化症などの新生児白質傷害に対する再生医療に役立つ可能性があります。

本研究は、本学と生理学研究所(愛知県岡崎市)の共同研究として行われました。

<内容の詳細>

背景

 近年の研究により、脳内の「脳室」と呼ばれる部分の近くに幹細胞が存在し、脳の細胞を再生していることが明らかになってきました。また、こうした幹細胞の再生能力は、大人よりも子どもの方が高いことが知られています。しかし、新生児に一旦、白質傷害とよばれる脳傷害が起こってしまうとその後の再生が十分に起こらず、麻痺・痙攣等の症状が一生残ってしまうことが多く、その理由は不明でした。

 このような疾患において、白質を通る神経の繊維を取り囲み神経の情報伝達において重要な役割を果たしている「オリゴデンドロサイト」という細胞が傷害を受けやすいことが知られていました。従って、オリゴデンドロサイトを再生させることができれば、白質傷害の治療に役立つと考えられます。本研究では、脳室の近くに存在する未熟なオリゴデンドロサイトから白質組織が再生されるしくみを詳しく調べ、マウスに薬剤を投与して再生を促進することができるかを調べました。

?研究手法

生後5日のマウスに対して、脳を流れる血液を減少させる手術を行い、酸素が薄い環境で飼育することによって、新生児白質傷害の動物モデルを作製しました。オリゴデンドロサイトだけが光る遺伝子改変マウスを用いて、傷害後に未熟なオリゴデンドロサイトがどのように白質を形成するかを調べました。その結果、脳室の周りや傷害された白質において、多くの未熟なオリゴデンドロサイトが増殖しているのにも関わらず、時間がたってもその大部分が正常な細胞に成熟できないことを発見しました。従って、これらの未熟なオリゴデンドロサイトを成熟させることができれば、白質の再生を促進することができると考えられます。

そこで、未熟なオリゴデンドロサイトの成熟を促進するために、細胞成熟効果を持つアシアロエリスロポエチンというタンパク質をマウスに投与しました。傷害が起こり始めた後にアシアロエリスロポエチンを投与し、脳の細胞を顕微鏡で解析したところ、治療を開始したマウスでは徐々に細胞の成熟が促進されて、2週間後には正常な部分と同程度まで改善することがわかりました()。さらに成体マウスとなった時点で脳の構造や機能を解析したところ、アシアロエリスロポエチンで治療したマウスでは白質組織の再生が促進されており、歩行機能も正常近くまで改善していました。

結論

新生児における白質傷害の後の脳において、脳室の周囲で生まれたオリゴデンドロサイトが未熟なままとどまっていることを明らかにしました。さらに、アシアロエリスロポエチンを投与することによって、これらの細胞を成熟させて、白質の再生を促進することに成功しました。

医療への応用の可能性

 今回使用したアシアロエリスロポエチンは、貧血などの患者によく使われるエリスロポエチンの構造を変化させた薬剤であり、人体に対する安全性が高いと考えられています。また、今回の実験結果は、脳にダメージが起こって数日後に投与を開始しても脳組織を再生できるという可能性を示しており、現在治療法がない脳疾患の再生医療に役立つ可能性があります。

?<掲載される論文の詳細>

掲載誌:Stem Cells(8月13日電子版)

題名:Subventricular zone-derived oligodendrogenesis in injured neonatal white-matter in mice enhanced by a nonerythropoietic EPO derivative.

著者:加古英介(名古屋市立大)、金子奈穂子(名古屋市立大)、青山峰芳(名古屋市立大学)、飛田秀樹(名古屋市立大)、竹林浩秀(生理学研究所)、池中一裕(生理学研究所)、浅井清文(名古屋市立大学)、戸苅創(名古屋市立大)、祖父江和哉(名古屋市立大学)、澤本和延(名古屋市立大)

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神経細胞が死んだ場所に新しい細胞が加わる仕組み

名古屋市立大学によるプレスリリース

脳内における神経細胞の再生のしくみに関する研究成果の発表について

本学医学研究科の澤本和延教授(再生医学)と同大学院生澤田雅人らの研究グループは、脳内で神経細胞が入れ替わる再生のしくみを解明しました。この成果は、米国の科学雑誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに掲載されます(米国東部時間8月10日)。

近年、成人の脳の中にも幹細胞が存在し、新しい神経細胞がつくられていることがわかってきました。しかし、古くなったり病気によって死んだりした神経細胞がどのようにして新しい神経細胞と入れ替わっているかは不明でした。今回の研究では、特殊な顕微鏡を用いて、生きた動物の脳内の神経細胞を長期間観察し続けることにより、神経細胞が死んだ場所に新しい神経細胞が加わるしくみがあること、そして、このしくみが脳の活動によって調節されていることが初めて解明されました。

このしくみは、例えば脳疾患を再生医療によって治療する方法の開発に役立つ可能性があります。

本研究は、本学及び生理学研究所(生体恒常機能発達機構研究部門)等が参加した共同研究として行われました。

<内容の詳細>

背景

近年の研究により、成人の脳にも幹細胞が存在して、神経細胞を再生していることが明らかになってきました。これまでの研究方法では、死後脳を解析していたため、脳内でどのように神経細胞が入れ替わり、再生されるのかは不明でした。また、神経細胞の再生と脳の活動の関係については、ほとんどわかっていませんでした。今回我々は、生きた動物で神経細胞を長期間観察する技術を使って、神経細胞の再生のしくみと脳の活動の関係について詳しく調べました。

研究手法

脳内で匂いの情報処理に関わる嗅球と呼ばれる部位では、活発に神経細胞が再生することが知られています。今回我々は、生理学研究所鍋倉淳一教授らとの共同研究によって、生きたまま脳の中の神経細胞を観察することができる「二光子顕微鏡」という特殊な顕微鏡を使い、嗅球の神経細胞を2ヶ月にわたって繰り返し観察し続けました。その結果、古い神経細胞が死んだり、新しい神経細胞が神経回路に加わったりする様子を捉えることに成功しました。また、レーザーを用いて狙った神経細胞を殺すと、同じ場所に新しい神経細胞が再生されることを見出しました。さらに、マウスの鼻に栓を挿入して匂いの情報を遮断し、脳への刺激を失わせると、同じ場所での神経細胞の再生は起こらなくなることが分かりました。

結論

脳内で神経細胞が死んだ場所に新しい神経細胞が加わるしくみが存在し、そのしくみは脳の活動によって調節されていることが初めて解明されました。

医療への応用の可能性

我々のこれまでの研究により、脳内の幹細胞から産生される新しい神経細胞は、脳梗塞等の疾患で多くの神経細胞が死滅すると、その領域へと移動し、神経細胞の一部を再生することがわかってきました。しかし、その再生効率が低いため、脳の機能は十分に回復しません。今回明らかになったしくみを応用して失われた神経細胞の再生効率を高めることができれば、脳疾患の治療に役立つ可能性があります。また、脳の活動によって新しい神経細胞が加わるしくみを解明することで、傷害後のリハビリテーション法の向上や、iPS細胞などを用いた再生医療に貢献する可能性があります。

<掲載される論文の詳細>

掲載誌:Journal of Neuroscience、第31巻、11587−11596ページ

題名:Sensory input regulates spatial and subtype-specific patterns of neuronal turnover in the adult olfactory bulb

著者:澤田雅人(名古屋市立大)、金子奈穂子(名古屋市立大)、稲田浩之(生理学研究所)、和氣弘明(生理学研究所)、加藤康子(名古屋市立大)、柳川右千夫(群馬大)、小林和人(福島医科大)、根本知己(北海道大)、鍋倉淳一(生理学研究所)、澤本和延(名古屋市立大)

平成24年度大学院生候補者の募集

現在、平成24年4月より研究に参加する大学院生(博士課程・修士課程)を募集しています。

ご興味のある方は、お気軽にメールで連絡して下さい(澤本和延 sawamoto@med.nagoya-cu.ac.jp)。

当研究室では、脳の発生・再生のメカニズムに関する分子細胞生物学的研究と、これらを医療に役立てるための研究を行っています。

分子・細胞・個体レベル(マウス・サル・ゼブラフィッシュ)の様々な手法を用いています。

医学・理学・理工学・薬学・農学部出身者を含む多様なメンバー構成になっております。

現在の研究内容

・成体脳室下帯におけるニューロン新生・細胞移動

・脳室壁の繊毛運動と液流の発生のメカニズム

・嗅覚とニューロン新生の関係

・虚血性脳疾患モデルを用いたニューロン・グリアの再生機構解明と再生誘導方法の開発

・インターフェロン療法におけるうつ病と海馬のニューロン新生

(入試関係のスケジュールや過去問などの情報については本学のホームページに掲載されております。)

(終了)実験補助員を1名募集

実験補助員の募集は終了しました。

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実験補助員を1名募集いたします。

名古屋市立大学大学院医学研究科再生医学分野では、損傷後の脳内でニューロンを再生することを目指した分子・細胞・個体レベルの様々な研究を行っています。この度、マウスを用いた実験の補助をして下さる方を募集します。

仕事内容:マウス脳の組織解析、遺伝子改変マウスの繁殖管理、遺伝子タイピングなど。詳細はお問い合わせください。

待遇:非常勤/名古屋市立大学の規定によります。

勤務時間: 9:00-17:00(休憩1時間を含む):応相談

休日:土、日、祝日および年末年始、有給休暇あり

給料:時間給1027〜1380円

通勤手当:1日460円を限度に支給

保険:健康保険、厚生年金保険、労災、雇用保険

勤務地:名古屋市立大学大学院医学研究科再生医学分野

URL:http://k-sawamoto.tk/

募集期間:2011年5月31日(火)まで。

適任者が決定し次第、募集を終了します。

選考内容:書類選考後、面接を行います。
着任時期:採用決定後のできるだけ早い時期(応相談)。

応募資格:理系の大学、短大、専門学校卒、動物アレルギーのない方。

未経験の方も指導いたします。

応募方法:下記まで、履歴書をお送り下さい(eメール可)。メールでのお問い合わせも受け付けます。

[連絡先]〒467-860名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1

名古屋市立大学大学院医学研究科 再生医学分野

金子 奈穂子 naokoka@med.nagoya-cu.ac.jp

Tel(052)853-8532

新生ニューロンがアストロサイトにトンネルを形成させながら移動するメカニズム(Neuron誌へ掲載)

Featured Article

New Neurons Clear the Path of Astrocytic Processes for Their Rapid Migration in the Adult Brain.

Kaneko N, Marín O, Koike M, Hirota Y, Uchiyama Y, Wu JY, Lu Q, Tessier-Lavigne M, Alvarez-Buylla A, Okano H, Rubenstein JL, Sawamoto K.

FULL TEXT Neuron. 2010 Jul 29;67(2):213-223.

PREVIEW in Neuron:?Going Tubular in the Rostral Migratory Stream: Neurons Remodel Astrocyte Tubes to Promote Directional Migration in the Adult Brain

Research Highlights in Nature:Tunnelling brain cells

Research Highlights in Nature Reviews Neuroscience: Neuron-Glia Interactions A tunnel signal

名古屋市立大学によるプレスリリース

名古屋市立大学医学研究科・澤本和延教授と金子奈穂子助教らの研究グループ(再生医学)は、脳内でつくられる新しい神経細胞が長距離を高速度で移動するしくみを解明しました。この成果は、米国の科学雑誌Neuronに掲載されます。

近年、大人の脳の中にも幹細胞が存在し、新しい神経細胞がつくられていることがわかってきました。そのような神経細胞が脳で働くためには、つくられた場所から遠く離れた場所へ移動しなければなりません。たくさんの細胞が密集している脳の中を、どのようにして神経細胞が移動するのかは、これまで不明でした。今回の研究により、新しい神経細胞が周囲の細胞を押し分けてトンネル状の通り道をつくるしくみによって、長距離を高速度で移動できることが初めて解明されました。

このしくみは、例えば脳梗塞や脳室周囲白質軟化症などの脳疾患を再生医療によって治療する方法の開発に役立つ可能性があります。

本研究は、本学の他、順天堂大学、慶應義塾大学、ミグエルヘルナンデス大学(スペイン)、ノースウエスタン大学(米国)、シティオブホープ医学研究所(米国)、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(米国)、ジェネンテック社(米国)が参加した国際共同研究です。

背景:近年の研究により、成人の脳にも幹細胞が存在して、新しい神経細胞(ニューロン)をつくり続けていることが明らかになってきました。脳の内部にある側脳室の壁に沿って存在する「脳室下帯」と呼ばれる部分は、脳内で最も活発にニューロンがつくられている場所です。この脳室下帯でつくられた神経細胞は、脳の前方まで長距離を移動して、嗅覚に関連したさまざまな機能を担う細胞へと成熟します。また脳梗塞などの疾患によってたくさんの脳細胞が死滅すると、傷害を受けた部位に移動してニューロンの一部を再生します。しかし、脳は細胞や線維が密集した組織であり、これらのニューロンがその中をどのようにして遠くまで移動しているのか、そのしくみは分かっていませんでした。今回我々は、ニューロンがアストロサイトという別の種類の細胞がつくるトンネルの中を通ることに着目して、そのしくみを詳しく調べました。

研究手法:細胞移動の調節に関わるSLITタンパク質をコードする遺伝子を欠失したマウスの脳を解析したところ、脳室下帯からのニューロンの移動速度が低下し、トンネルを形成するアストロサイトの形が不規則になっていることがわかりました。SLITタンパク質の受容体であるROBOの分布を調べたところ、トンネルを形成しているアストロサイトに局在していました。様々な培養法を使って、細胞の形の変化や移動する様子を詳細に解析したところ、ニューロンが分泌するSLITがアストロサイトの表面に存在するROBOに結合すると、アストロサイトが引っ込んで脳内にトンネル構造がつくられることがわかりました。

結論:移動するニューロンがSLITタンパク質を分泌することにより周囲のアストロサイトに働きかけ、自らの高速移動のためのトンネルの整備を行うという新しいメカニズムが明らかになりました。

医療への応用の可能性:脳内におけるニューロンの移動をコントロールして目的の部位に効率よく到達させることが可能になれば、現在は治療の難しい脳の病気、例えば脳梗塞や脳室周囲白質軟化症・神経変性疾患などを、私たち自身が持っている再生能力を活用し「再生医療」によって治療する方法の開発に役立つ可能性があります。また、iPS細胞を使って作成した神経細胞を移植する再生医療においても、移植後の細胞の移動をコントロールすることが重要と考えられます。

脳梗塞モデルにおける血管に沿った再生ニューロンの移動に関する新しい論文

Subventricular Zone-Derived Neural Progenitor Cells Migrate Along a Blood Vessel Scaffold Toward the Post-Stroke Striatum

Kojima T, Hirota Y, Ema M, Takahashi S, Miyoshi I, Okano H, Sawamoto K.

The subventricular zone (SVZ) of the adult brain contains neural stem cells that have the capacity to regenerate new neurons after various insults. Brain ischemia causes damage to brain tissue and induces neural regeneration together with angiogenesis. We previously reported that, after ischemic injury in mice, SVZ-derived neural progenitor cells (NPCs) migrate into the striatum, and these NPCs are frequently associated with blood vessels in the regenerating brain tissue. Here we studied the role of blood vessels during the neural regeneration in more detail. BrdU administration experiments revealed that newly generated NPCs were associated with both newly formed and pre-existing blood vessels in the ischemic striatum, suggesting that the angiogenic environment is not essential for the neuron-blood-vessel interaction. To observe migrating NPCs and blood vessels simultaneously in damaged brain tissue, we performed live imaging of cultured brain slices after ischemic injury. In this system, we virally labeled SVZ-derived NPCs in Flk1-EGFP knock-in mice, in which the blood vessels are labeled with EGFP. Our results provide direct evidence that SVZ-derived NPCs migrate along blood vessels from the SVZ toward the ischemic region of the striatum. The leading process of the migrating NPCs was closely associated with blood vessels, suggesting that this interaction provides directional guidance to the NPCs. These findings suggest that blood vessels play an important role as a scaffold for NPCs migration toward the damaged brain region.

Stem Cells 2010 Jan 13. [Epub ahead of print]

Full Text (open access)

New review paper

huangpja1
Huang, S., Hirota, Y. and Sawamoto, K. (2009).Various facets of vertebrate cilia: motility, signaling, and role in adult neurogenesis. Proc Jpn Acad Ser B 85: 324-336.

研究員募集終了

研究員募集は終了しました。

尚、平成22年度より本学大学院医学研究科(博士課程・修士課程)に入学し当研究室に参加することを検討されている方は、事前に澤本 (sawamoto@med.nagoya-cu.ac.jp) までご連絡下さい。

入試についてお知りになりたい方は、本学医学研究科ホームページをご覧下さい。

研究員募集【終了しました】

以下の募集は終了しました。

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当研究室では、現在以下の人材を募集しています

1)ポスドク1名

成体脳内の海馬・脳室下帯に存在する神経幹細胞・前駆細胞の機能変化と抑うつ症状の関連についての研究に取り組むポスドクを1名募集します。実験内容としては、マウス脳の組織学的解析・初代培養細胞を用いた培養実験が主体となります。

資格:博士の学位を有するもの
着任時期:2009年6月〜(多少の変更は可能です。)
任期:2011年3月まで。成果により数年延長の可能性あり。

応募方法:履歴書(写真付き)・業績リスト(様式自由)・照会者連絡先(1名以上)をメールで下記問い合わせ先にお送りください。

締切:4月28日
締切後直ちに最終候補者に面接を受けて頂き、2週間以内に決定する予定です。

問い合わせ先:名古屋市立大学大学院医学研究科再生医学分野
金子奈穂子(naokoka@med.nagoya-cu.ac.jp)

Cover illustration

nsrcover

表紙のイラスト:マウス成体脳室下帯におけるニューロンの産生

脳室下帯の神経幹細胞(青)が産生するニューロン(赤)は嗅球へ移動して成熟する。
Kaneko, N and Sawamoto, K. (2009)
Adult neurogenesis and its alteration under pathological conditions
Neurosci. Res. 63: 155-164. (REVIEW ARTICLE)

【博士課程・修士課程の大学院生として研究に参加できます。】
学位論文のテーマとしては、例えば以下のような課題があります。
・げっ歯類・霊長類の成体脳室下帯におけるニューロン新生・移動メカニズムの解析
・感覚入力による成体嗅球ニューロン産生の制御機構の解析
・脳室上衣細胞の成熟と繊毛運動による液流発生のメカニズムと意義の解明
・ゼブラフィッシュの遺伝学的手法を用いたニューロン新生メカニズムの解明
・虚血性疾患モデルにおける神経再生メカニズムの解明と治療法の開発

問いあわせ:sawamoto@med.nagoya-cu.ac.jpまで。研究室見学も可能です。

ポスドク募集【終了しました。】

【以下のポスドク募集は終了しました。多数のご応募ありがとうございました。】
ニューロンおよびグリア細胞の産生・移動・再生のメカニズムの研究に取り組むポスドクを1名募集します。ご興味に応じて、疾患モデル動物を用いた再生医療研究や創薬研究にも参加していただきます。

応募方法:履歴書・業績リスト・照会可能な方のお名前と連絡先(e-mail)を添付書類としてsawamoto@med.nagoya-cu.ac.jpまでお送り下さい。
締切:10月14日。その後直ちに面接を行い、10月中に決定します。
応募資格:博士の学位を有する者(または取得見込み)
着任時期:2009年4月1日
その他:任期4年間まで。着任後の実績に応じて、1−2年後に教員(特任助教)としての採用も可能です。
問いあわせ:sawamoto@med.nagoya-cu.ac.jpまでメールでお願いします。
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【博士課程・修士課程の大学院生としても研究に参加できます。】
学位論文のテーマとしては、例えば以下のような課題があります。
・げっ歯類・霊長類の成体脳の脳室下帯におけるニューロン新生・移動メカニズムの解明
・脳室上衣細胞の成熟と繊毛運動による液流発生
・ゼブラフィッシュの遺伝学的手法を用いたニューロン新生メカニズムの解明
・虚血性疾患モデルにおける神経再生メカニズムの解明と治療法の開発
問いあわせ:sawamoto@med.nagoya-cu.ac.jpまで。研究室見学も可能です。

平成21年度 修士・博士課程大学院生募集中(実験スタッフは募集終了しました)

平成21年度 再生医学分野 大学院修士・博士課程 大学院生募集

神経発生再生のメカニズムに関する分子細胞生物学的研究と、これらを脳疾患の再生医療に発展させるためのトランスレーショナルリサーチを行っています。
教室は、医学・理学・理工学・薬学・農学部出身者を含む多様なメンバー構成になっています。
研究内容に興味のある方・出願を希望される方はお気軽にご連絡ください。
(澤本和延 sawamoto@med.nagoya-cu.ac.jp)

研究内容
・げっ歯類・霊長類の成体脳の脳室下帯におけるニューロン新生・移動メカニズムの解明
・脳室上衣細胞の成熟と繊毛運動による液流発生
・ゼブラフィッシュの遺伝学的手法を用いたニューロン新生メカニズムの解明
・虚血性疾患モデルにおける神経再生メカニズムの解明と治療法の開発

参考文献
「成体脳室下帯で誕生し移動するニューロン」 蛋白質 核酸 酵素 vol.53, pp.863-869 (2008)
「成体脳のニューロン新生とその異常」 BRAIN & NERVE vol.60, pp.319-328 (2008)

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小島拓郎院生が受賞

2007年11月30日に福岡市で開催された第15回日本血管医学生物学会学術大会において、大学院生の小島拓郎君が以下の内容で発表を行い、学会ポスター賞を受賞しました。

「神経再生過程の新生ニューロンの移動における血管の役割」
小島拓郎・廣田ゆき・山下徹・二宮充喜子・岡野栄之・澤本和延

kojima award s

生後脳の新生ニューロンの移動に関する新しい論文が掲載されました。

The Journal of Neuroscience, November 21, 2007, 27(47):12829-12838

Cyclin-Dependent Kinase 5 Is Required for Control of Neuroblast Migration in the Postnatal Subventricular Zone

Yuki Hirota, Toshio Ohshima, Naoko Kaneko, Makiko Ikeda, Takuji Iwasato, Ashok B. Kulkarni, Katsuhiko Mikoshiba, Hideyuki Okano, and Kazunobu Sawamoto

At the lateral wall of the lateral ventricles in the adult rodent brain, neuroblasts form an extensive network of elongated cell aggregates called chains in the subventricular zone and migrate toward the olfactory bulb. The molecular mechanisms regulating this migration of neuroblasts are essentially unknown. Here, we report a novel role for cyclin-dependent kinase 5 (Cdk5), a neuronal protein kinase, in this process. Using in vitro and in vivo conditional knock-out experiments, we found that Cdk5 deletion impaired the chain formation, speed, directionality, and leading process extension of the neuroblasts in a cell-autonomous manner. These findings suggest that Cdk5 plays an important role in neuroblast migration in the postnatal subventricular zone.

Key words: Cdk5; neuroblast; migration; subventricular zone; rostral migratory stream; postnatal neurogenesis

成体神経前駆細胞の増殖シグナルに関する新しい論文を発表

Stem Cells. 2007 Aug 2; PMID: 17673525

β-catenin signaling promotes proliferation of progenitor cells in the adult mouse subventricular zone

Kazuhide Adachi, Zaman Mirzadeh, Masanori Sakaguchi, Toru Yamashita, Tania Nikolcheva, Yukiko Gotoh, Gary Peltz, Leyi Gong, Takeshi Kawase, Arturo Alvarez-Buylla, Hideyuki Okano, Kazunobu Sawamoto

Abstract

The subventricular zone (SVZ) is the largest germinal zone in the mature rodent brain, and it continuously produces young neurons that migrate to the olfactory bulb. Neural stem cells in this region generate migratory neuroblasts via highly proliferative transit-amplifying cells. The Wnt/β-catenin signaling pathway partially regulates the proliferation and neuronal differentiation of neural progenitor cells in the embryonic brain. Here, we studied the role of beta-catenin signaling in the adult mouse SVZ. β-catenin-dependent expression of a destabilized form of green fluorescent protein was detected in progenitor cells in the adult SVZ of Axin2-d2EGFP reporter mice. Retrovirus-mediated expression of a stabilized β-catenin promoted the proliferation of Mash1+ cells and inhibited their differentiation into neuroblasts. Conversely, the expression of Dkk1, an inhibitor of Wnt signaling, reduced the proliferation of Mash1+ cells. In addition, an inhibitor of GSK3 promoted the proliferation of Mash1+ cells, and increased the number of new neurons in the olfactory bulb 14 days later. These results suggest that β-catenin signaling plays a role in the proliferation of progenitor cells in the SVZ of the adult mouse brain.

Key Words. β-catenin, neurogenesis, cell proliferation, subventricular zone, olfactory bulb, Mash1

名古屋市立大学へ移転します

私たちのグループは、5月1日より名古屋市立大学へ移転します。このサイトでは、新たに開設される「再生医学分野」のホームページとして、引き続き我々の活動の内容などを公開する予定です。しばらくお待ち下さい。

公開研究報告会が開催されます

2007年2月24日午後1時より、本講座の公開研究報告会が慶應義塾大学信濃町キャンパスで行われる予定です。「第6回成体脳のニューロン新生懇談会」と合わせて開催されます。

1.スライド発表講演(1人15分)に加えて、ポスター発表のスペースを準備致します。
2.終了後、信濃町のお店で交流会を行います。

成体脳ニューロン新生懇談会会員以外の方にも自由にご参加いただけますが、会場等の都合上、参加を希望される方は、以下のアンケートにご回答頂き、メールにて澤本に(sawamoto@sc.itc.keio.ac.jp)ご連絡下さい。
++++++++++
お名前:

御所属:

懇談会に: ご出席 ご欠席

交流会に: ご出席 ご欠席

発表を: する しない
++++++++++
発表される場合には、下記の内容を記載したファイルを添付書類としてお送り下さい。
1)発表のタイトル
2)発表者氏名
3)発表者所属
4)要旨(500字程度)
5)発表形式希望(スライド または ポスター)

締切は2007年1月末日とさせていただきます。尚、スライド希望の方が多数いらっしゃる場合には、ポスターに変更をお願いする場合がございますので、予めご了承下さい。